「紅鮮」以外の別の詰め合わせにつきましては、販売中です。
「紅鮮プレミアム」とは、何か?
本果実との出会いに私達は大変感謝しております。せっかくの機会ですので、本果実の誕生までの素敵な物語を紹介させていただきます。最後までご一読いただければ幸いです。
先ず、キウイフルーツは中国が原産地になるマタタビ科マタタビ属の植物です。地球上に現れたのは地質年代の中生代のジュラ紀から第三紀中新世紀前までの間とされています。中国科学院南京古生物研究所では2000万年前の地層からキウイの葉の化石を発見しています。ニュージーランドへの導入は1906年中国を訪問した旅人が持ち帰ったのが始まりとされ、その後、選抜で改良されたものが世界中に広まりました。日本では1970年の大阪万博で紹介されたのを機に知られるようになりました。
当園では、園長の平野が1974年より米国留学、1975年より米国で研究をスタートし、1976年「ティースプーン一杯の種」を導入し、静岡県掛川市での試験栽培がスタートしました。全国での先進的な栽培や技術指導、育種研究を積極的に行いキウイ産業のパイオニア的存在となりました。
1980年代より、米国、ニュージーランド、中国等との共同研究や独自の育種研究作業による新品種開発で、現在は約80種以上ものキウイを栽培しております。
品種開発には、長期の年月がかかります。キウイフルーツは、雌雄異株の特徴があり、交配、選抜、育成を繰り返し行ない、最短でも一品種の開発には約10年の歳月がかかります。現在園内にある研究圃場から実に500種もの樹木から研究データーを集めております。
キウイフルーツは、面白いことにマタタビ科マタタビ属(Actinidia)植物で,
@ A. deliciosa種 グリーン系、 A A. chinensis種 黄 赤色系、 B A. arguta種
サルナシ系、 C A. polygama種 マタタビ系、 D A. rufa種 シマサルナシ系、
その他40種に分かれ、それらを自然界で自然交配される仕組みで人為的に交配し、選抜していくことにより、常識破りや意外な個性ある果実を発見することがあります。
このような視点で20年以上前に注目しスタートした赤色のリングが入るキウイフルーツから更に交配・選抜を行いました。そこから10年、果皮がグリーンで毛の無い、果肉色は黄色に果心が赤く、果肉のコントラストが美しい、更には酸味が低く、糖度が18〜20度と高く、食味が非常に優れている品種を発見し、その果実を象徴する「紅鮮」コウセンと命名し、生産の出来る体制にしました。
この「紅鮮」のもう1つの特徴は、大きさが70g〜90gと小さく、かわいい果実です。(グリーン果実を持つヘイワード種が100g〜130gです。)この「紅鮮」の大きさは、当初より、もう少し大きな果実にならないかと夢のような課題がありました。
「紅鮮」の生産から11年、高品質果実の生産のための栽培技術を追求してきたことにより、生産量の極僅かではありますが、今までの紅鮮より大きな果実の生産に成功し、特別に厳選した果実を「紅鮮プレミアム」として2010年から初めて、限定出荷された商品です。
ぜひ、ここに至る「物語」をお知りいただき、世界でここだけ、この農場に生まれました、逸品の「紅鮮プレミアム」をお楽しみください。
左が「紅鮮プレミアム」右が通常の「紅鮮」
キウイフルーツカントリーJapan
園長 平野 正俊